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1/ 朝倉彫塑館 ※再入場不可
期|2 / 10(土) ~ 2 / 25(日)
休館日|2/13(火)、15(木)、19(月)、22(木)
開場時間|9:30~16:30(入館は16:00まで) 

住所: 東京都台東区谷中7-18-10

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会場について

​朝倉彫塑館は、近代日本を代表する彫刻家 朝倉文夫(1883~1964)の住居とアトリエだった建物です。建物は朝倉が自ら設計・監督し、昭和10年に現在のかたちになりました。現在は美術館として建物を公開し、代表作《墓守》をはじめとする美術品の展示を行っています。朝倉彫塑館はその芸術的・観賞上の価値が認められ、建物が国の有形文化財に登録、敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されています。朝倉が設計し、制作に励み、日々の生活を送った空間で、朝倉文夫の世界と日本の四季を十分にご堪能ください。

公式HP: https://www.taitocity.net/zaidan/asakura/

『SUKIYAKI Fragments −黄昏の間–』

​朝倉彫塑館のただならぬ雰囲気−異文化への興味と彫刻に向かう朝倉文夫の哲学が作り出した空間−は、現代を生きる我々に未だ鮮烈な印象を与える。かつての日本人が近代化の中で西欧文化を驚きを持って受け入れ、あるいは誤読しながら作られた我々の美術。その有りようを朝倉彫塑館のそこかしこに見てとることが出来る。一方で近代化ののちに淘汰されながらも独特の変貌を遂げた日本の文化は、特に戦後欧米の人々に感嘆を持って発見された。”SUKIYAKI”はその象徴のような言葉である。時代が下り戦後が終わろうとしている今、我々は日々情報に塗れながらその中で「感嘆」を持って制作している。それぞれの時代の、変わったもの/変わらないものはなんなのだろう。  私たちはきらめき彫刻祭の企画展として、特別に展示室「黄昏の間」を朝倉彫塑館北テラスに出現させようと思いたった。この機会に「彫塑」が核にある5名の彫刻家の「感嘆のかけら」を並べて見渡してみよう。きっとそこには、我々の文化における「彫刻」の姿がスキヤキの割下のごとき色あいで、浮かび上がってくるはずだ。

​​キュレーション|北山翔一

アーティスト|石川洋樹、井介(Daisuke Ida Collection)、

大森記詩、北山翔一、木本諒

​​助成|公益財団法人 野村財団

​   公益財団法人 松浦芸術文化財団

北山翔一.jpg

北山翔一 KITAYAMA Shoichi

1988年生まれ。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。日本における彫刻の始点として、主に仏教美術として発展してきた木彫に西洋彫刻の塑造技法が邂逅したことを最も重要視する。芸術の触覚価値を第一に信じ、身体(とりわけ眼と手)によって作られる旧来の彫刻を敢えて「Direct Sculpture」と呼び実践している。そこで目指すのは、具象/抽象にとらわれず「目で触る実在感」を造形に強く結実させることである。主な活動歴に、個展「彫刻の肖像/ ビーチ」Arai Associates(東京、2023)、「三人展 異想・夜想・妄想」日本橋高島屋美術画廊X(東京、2021)、「彫刻と家」旧平櫛田中邸(東京、2019、2021)、「時間/ 彫刻 時をかけるかたち」東京藝術大学大学美術館陳列館(東京、2019)などがある。

北山翔一、Spirit(=彫刻家)lll、2023.jpg

『Spirit (=彫刻家) Ⅲ』

 2023年

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石川洋樹 ISHIKAWA Hiroki

1987年生まれ。2019年ロンドン大学ゴールドスミスMFA修了。2017 - 2020年在外研修員として(野村財団 / 2017、ポーラ美術振興財団 / 2019-2020) 英国ロンドンに滞在。近年では労働における力関係についてミクロとマクロ、領域横断的なリサーチを通して、構造上の関係を分解し、暗示的なモチーフに入れ替えるなどのシュールレアリスティックな彫刻、映像作品を制作している。主な活動歴に、個展「蜃気楼」Arai Associates(東京、2023)、「Traveling the hole」福島葛尾AIR(福島、2022)、「Synthetic Mediart」Art Shelter (台湾、2021)、「主体と客体」ポーラ美術館アネックス(東京、2021)、個展「Temporary Satisfaction」The Fizrovia Gallery(ロンドン、2020)、「中之条ビエンナーレ」(群馬、2019・2021)など国内外の展覧会に参加。

石川洋樹、Before you know、2023.jpg

『Before you know』

 2023年

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井田大介(Daisuke Ida Collection)  IDA Daisuke 

1987年鳥取県生まれ。2015年東京藝術大学大学院美術研究科修了。2016年MAD アーティストプラクティス修了。 近年の主な活動歴に、「遠距離現在 Universal/Remote」熊本市現代美術館(熊本、2023)「Grid Island」 Seoul Museum of Art(ソウル、2022)、「GSR Project」SeMA Nanji Residency(ソウル、2022)、 蔚山芸術祭「FROM NOW TO NOW」( 蔚山、韓国、2022)、個展「あなたが鳴らしても鐘はやまない」デカメロン(東京、2021)、個展「着られた指」TEZUKAYAMA GALLERY(大阪、2021)、個展「Photo Sculpture」3331 Arts Chiyoda (東京、2018)、東京ビエンナーレ「見なれぬ景色へ —純粋 × 切実 × 逸脱—」(東京、2021)、「Public Device - 彫刻の象徴性と恒久性」東京芸術大学美術館陳列館(東京、2020)など、国内外の展覧会に参加。

井田大介、 IKAROS、2022.jpg

『IKAROS』

 2022年

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大森記詩 OMORI Kishi

1990年東京都生まれ。2018年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程修了。金属鋼材やプラスチックモデルパーツといった断片性を伴う素材に着目しながら、自身と世界を取り巻くスケール感そのものを実在化した彫刻作品を制作。またそれと並行しモデラーとしても、ミキシングビルド/キットバッシュによるSFメカニックも発表するなどシームレスに活動している。近年の主な活動歴に、個展「SIDE VIEW」金澤水銀窟・ギャラリー小暮(金沢、2023)、「青秀祐 × 大森記詩 ARMORY SHOW SITE-A: Damage Control」青森県立美術館(青森、2023)、「Public Device - 彫刻の象徴性と恒久性」東京藝術大学美術館陳列館(東京、2020)、「生誕100年|ロボットと芸術~越境するヒューマノイド~」/苫小牧市美術博物館(北海道、2020)、「時間/彫刻 時をかけるかたち」東京藝術大学美術館陳列館(東京、2019)などがある。

大森記詩、Equus、2021.jpg

『Equus』

 2021年

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木本諒 KIMOTO Ryo

1982年生まれ。2012年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻後期博士課程修了、2016年まで東京藝術大学総合芸術アーカイブセンターに在籍。現在は東京デザイナー学院非常勤講師、原型師、彫刻家として活動。論文「フィギュアの彫刻化」(2012)、個展「classics」ギャラリーせいほう(東京、2012)

『無題』

 2010年

木本諒、無題、2010.jpg
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